ブックタイトル日本ねじ研究協会 1979年10月
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日本ねじ研究協会 1979年10月
'一保った上で,高い衝撃値を有し,耐摩耗性,耐熱鋼の結晶粒の大きさが,衝撃値に及ぼす影響も性,疲れ強さなどの優ることが理想である。これ顕著であって,鋼の結晶粒の粗大化を軽減する元ら物理的特性と,各種金属元素固有の性質について次に示してみる。(2)各種添加金属元素の固有特性素としてVは最もその効果が認められる。図1は,横軸に粒度番号(1吋平方中の粒度数)を示したが,数字の大きいもの程,微細粒度である。縦軸最も簡単な鋼種とされる炭素鋼も完全分析するは衝撃値であるが,二次曲線的に衝撃値は粒度にと,C,Si,Mn,P,Sの5元素が存在する。この5元素に各種固有の性質を持つ金属元素Mo,Cr,V……その他を冶金学上,合理的に添加したものを合金鋼と言う。上述した理由からねじ用工具鋼は,いずれも多くの性質を保持する必要から,種々の添加金属元素を加えた複雑な合金鋼となることが予測される。よって激しく変化している。粒度番号の高い微粒結晶程,耐衝撃性が優る。2高速度工具鋼および各種金型鋼の固有特性初頭に述べたように,ねじ用工具として主要な転造ダイス,トリミングパンチなどの適性工具鋼の性質は,いずれも強靱で高い耐摩耗性と,耐衝次に,その金属元素と物理特性の関連を示す。表1に示す熱間硬度とは,焼入,焼戻された工撃性を保持する高合金鋼(High-alloy)でければならぬと予測される。な具鋼が,その使用状態で温度上昇した場合も,軟高速度工具鋼に関する各工業国の定めた規格鋼化されることなく高温度においても,焼入硬さをは頗る多い。この鋼種は,切削工具の代表的な鋼保持することを意味するが,その最も効果的元素であるが,切削工具の種類によって,その刃先きは左端のWであり,次がMo,右側に移行するにに加わる負荷性質がいずれも違い,万能な鋼種は従い,効果の弱い元素であることを現した。その存在しない。一例として,切削バイトに適性な鋼他の物理特性と各金属元素の関係も同様に表示したが,被削性の影響のみは逆傾向で,Cが最も被削性を害し,右に移行した元素は被削性の軽減されることを示している。C(炭素)は,一例として0.丑%C炭素鋼に比べ1.0%C鋼は強さ(OB)も硬さ(H)も顕著に増大し,高炭素鋼の被削性は劣ることと,さらにCは他のCr,W,Mo,V種もカツターまたはタツプには適性とは言えないことである。な診高速度工具鋼は,その添加金属元素の系別によって,Mo系(SKH9)とW系(SKH2)に区別されるが,Mo系の炭化物はW系に比べ微細で多量に均一分布する処からその靱性が優れている。などとの間に著しく硬い炭化物を作り,このため高速度工具鋼の性質は,温度上昇によるも焼入更に被削性が阻害されるためである。11表1各種添加金属元素の特性1特性元素(効果大→小)熱間硬度W,Mo,CO(WまたはMo共存),VlCr,班n討摩耗性V,WlMo.Cr.Mn焼入硬化深度Mn,Mo,Cr.Si,Ni,V歪滅少Mo(Cr共存),Cr,M且●粒度倣細化による靱性V,W,Mo.Mn,Cr耐溶損性V,WlMo,Cr衝撃値(ft-1bs)234567結晶粒度番号被削性(逆効果) C,Mn,Si,Ni,Cr,MO・・一…いずれもnegative図1結晶粒度と衝撃値の関係一一554一日本ねじ研究協会誌10巻10号(1979)