ブックタイトル日本ねじ研究協会 1979年10月

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概要

日本ねじ研究協会 1979年10月

1一表5ねじ用工具鋼と表面硬化処理の検討の通常処理鋼は約2倍の寿命と言える。理由は前工具名工具の材質表面硬化処理耐久試験をした加工品軟窒化(5ア0℃X20分)SKH9〃(570℃×40分六角ボルト,M10)転造平ダイスSKD11〃(5ア0℃×60分)材料:SCM5〃(570℃×60分)かたさ:HRC28SKH9~54〃(570℃X40分)SKH9軟窒化(5ア0℃X30分)六角ボルト,M6トリξングパソチ〃(5ア0℃x50分)材料:SAE105BSKD11窒化(540℃×15分)窒化(540℃X120分デ〃(570℃X60分)*十字穴成形用バSKH9〃(570℃×50分)*さら小ねじ,M4ンチ〃(570℃×120分)材料:SUS62放電硬化(5~7μ)上記*印のものについてSKH9窒化層を拡散処理(450℃×60分)表5-1軟窒化を施したねじ転造用平ダイスの実験結果(SKH9のみの値)耐命数不良理由工具硬さ軟窒化の厚さ25,000ダイス端面欠げHRC6126,700正常摩耗〃61一30,000ダイス端面欠け〃6510μm25,000"ミス〃(570℃×20分)一55,000〃〃20μm6,800作業ミス〃(570℃×40分)実験条件(A)ねじ転造平ダイスの材質SKH9(B)転造素材(ボルトブランク)1材質:SCM3,2硬さ:且RC28~34,3形状・寸法:六角ボルトM10×1.25しては,従来にない最高値が得られた。3実験一幽節一般工具鋼の基本的問題として述べた,添加金属元素の特性から生ずる合金性の相違によるものと知る。表5-2は,トリミングパンチに対する実験内容を示すもので,工具鋼にSKH9,SKDl1を用いた場合の窒化処理の内容,ワーク材の性質ならびに実験結果を示したものである。従来,通常熱処理のみのSKDll(HRC58~61),SKH9(HRC60-61)の比較は,1SI〈H9はSKDllに対し,その平均耐命数は約3倍弱となる。高速度工具鋼は,冷間用金型鋼に著しく優っている。しかし2SKH9の通常熱処理のみのものは,急激に切れ味が劣化するため,修正時期を早める必要がある。3SKH9の軟窒化処理は,衝撃に対し表面層を脆弱にし期待に添わない。4結論としてSKH9に軟窒化は避けることがよい。5多くの工業実験結果によると,SKD11に十窒化処理を施したものは,通常処理のみの約2倍の耐命数が得られている。主体となる理由はSKD11の場合,520。~540℃の窒化処理温度は,工具鋼本体の強度,硬度を若干軽減し全体的に靱性を増す結果と考える。しかし多数の実験値が1.5~2.5倍に散乱する点が問題点と言える。(微姪な現象であることは,兼ねて認めているが,窒化処理後,400℃中性塩浴条件中表5で,軟窒化,または窒化と異る表示をしているが,理由は,窒化機構が全く相違することと,窒化の処理温度が異なるために区分した。材表5-2トリミングパソチの実験結果一質軟窒化窒化平均耐命数4その実例として,SKDll鋼は,570℃で軟窒化することにより,鋼内部硬度および強度が激減して,ダイスとしての使用に耐えない。5表5-1は複雑を避けてSKH9のみの結果を示したが,SKD11について通常焼入,焼戻のみのダイスは,硬度HRC58~61であって同様実験条件の結果は平均耐命数12000~14.000個であった。転造速度も同一であるが,SKH9SKH9一一55,450SKD11〃〃570℃×30分UOμm)570℃×50分(40μm)一〃一一トリミング素材材質:SAE1058,引形状・寸法:六角ボルトM6一一54・℃×岡1・a65・張強さ:70kgf/Hm2,20,353十α口皇000+・,20,000一558-一日本ねじ研究協会誌10巻10号(1979)