ブックタイトル日本ねじ研究協会 1979年10月

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概要

日本ねじ研究協会 1979年10月

中でlh程度,拡散処理を施し,局部的過剰硬さ表6各種特殊処理法による工具耐久性向上の実験を緩和して表面層の均質化を図る実験を行いたいと希望した。機会を逸している。)工具名表面処理の1工具材質種類被加工物転造平ダイスSKDUナブゼロSCM3(HRC28~34)トリミングパンチSKHg放電硬化SAEで058,S48q5実験中期(48~49年度)〃AssabHSP50一〃中期における実験は,前節3で既述したように,〃〃SKH9〃放電硬化ホモ処理SUS304〃各種工具鋼の耐久性をより向上するため,多くの処理法が,各工業国とも施されており,実験はこれら特殊処理法を主体とした結果である。中期に論ける実験は,最も消耗の激しいトリミングパンチに絞った研究がなされた。処理の内容は,サ〃〃〃〃AssabHSP50A88abHSP50SKHgI〃一一放電硬化ホモ処理S45Cほ〃〃〃かブゼロ処理(Sub-zeroTreatment),こは深冷処理とも言われている。放電硬化処理(これ冷処理を施こすことが必須条件とされ,残留オーステナイトが安定化すると効果が激減する。の処理法には各種の施行法が認められるが,本報(2)放電硬化処理告の内容はPenetron法による)。ホモ処理(Homo-Treatment)とは,西独で古くから工具鋼を対象に施行した方法で,ワーク表面層にFe304の薄膜を生成させるもので電極を㈲とし,超硬工具鋼(WC十C(汁Tic十raC)を用い(約1.0~3.Ommφ),ワークを(一)極として,両者間にグロー放電させる。放電点温度は20,000℃にも達する処から,局部的に高圧力ある。なteこれら処理内容は前節3に概要を述べを生じ,電極物質はイオン化してワーク表面層にている。表6は実験に採用した各種処理法とその拡散して硬化層を作る。これによると1被加ヱ材内容を示している。(1)サブゼロ(Sub-zero)処理の結果工具鋼を焼入後,直ちに一78~-98℃程度に深冷処理をするもので焼入による残留オーステナイト組織をマルテンサイト組織(硬化した組織)がS48Cの高硬度部品の場合なおSKH9工具の摩耗量は軽減されるoしかし耐命数を云々する著しい効果は得られなかつtCbまた2SKH9に放電硬化軟窒化その他の表面硬化処理を施すこともnegativeである。表面層を脆くするため乏思う。3AssabHSPに変態させる方法である。この結果のみは転造平50,SKH9の通常熱処理のみのものに耐命数ダイスによる実験であるがSKDllの通常処理の差は殆んど認められない。稀にAssabHSP法によると,HRC(58~61)に対し・サブゼロを優るとする結果もあるが,データ不足で断定は処理を施したものはHRC63が得られた。この結困難である。4AssabHSP50を除いて,ト果HRC63では,トリミングパンチに微細な欠ランスファーヘッダ工程のものは,2段ヘツダ→けを生ずるが,有効寿命としては相当の効果が認トリマ工程のものよりもパンチ寿命が長い。理由められる。サブゼロ法は,深冷処理後,さらに中には種々考えられるが,トリミング時のボルト温性焼戻など加えることにより,微細欠けの軽減も度の差も一因子かと考えられる。5ホモ処理の図り得るかと考えられるが,この処理は理論的に結果も耐命数に殆んど変化が認められない。ホモは興味深いが,流れ作業の工業化は比較的困難で処理は前述のように工具の摩擦係数を軽減し,工あり,西独などは避ける傾向にある。経済面の問題もあるが,問題は,焼入後時間的余裕なしに深具の温度上昇を減少するに効・果を認めるもので,トリミングパンチに関するホモ処理の検討は,ミ日本ねじ研究協会誌10巻10号(1979)一一559-一