ブックタイトル日本ねじ研究協会 2002年10月

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概要

日本ねじ研究協会 2002年10月

一公設試を活用しよう田村清*mm4伽曲'先日,バス停で本誌の編集委員である横浜国大なり,データが取れるようになったことが思い出トン5'の川井先生に偶然お会いし,バスが来るまでの短い時間ではあったが,久しぶりに「ねじ」の話にされます。最近,芯合わせにっいてねじメーカーに尋ねましたところ,現在もパンチとダイの芯なりました。合わせは必要であるが,パンチ交換による芯ずれその時,本誌に寄稿して欲しいとの要望が出さは昔より少ないので簡単に出来るとのことでした。れました。筆者は,ねじに関する研究から遠ざかこの点においても,技術の進歩が伺い知れます。ってから,30年近くになるのでお断りしようかまた,第一次の石油ショックにより試験材料でと考えましたが,定年退職した今でもねじメーカある線材が購入できず,実験データを提供するとーとお付き合いをさせていただいている関係から,お引き受けし,昔を思い出すのも一興かなと思いいう条件で,や思い出される。っと線材を購入できたことなどが肉お引き受けしました。筆者は,1970年に地方公設試験場(公設試)の一っである神奈川県工業試験所(現在は,神奈川県産業技術総合研究所に名称変更)に入所し,その年に1ダイ2ブローのヘッダーを購入して,ヘッダー工具(M4プラス皿ねじ用工具)の摩耗実験を始めました。すなわち,加工速度,被加工材,潤滑油,工具の硬さと工具への表面処理等を変えて工具の寿命試験を行いました。初めてヘッダーを運転した時には,パンチとダイの芯合わせには泣かされました。初心者には芯合わせは大変面倒なことで,パンチを交換する毎に芯合わせをする必要があり,芯合わせをしている最中にパンチを破損させたことが数多くありました。芯合わせに苦労しましたが,2週間ほど経過するとやっと芯合わせが思い通りにいくように*前・神奈川県産業技術総合研究所材料工学部長さて,地方公設試は中小企業の技術向上を支援することを目的として,各都道府県に設置されています。筆者が公設試に入所した時点では,中小企業の技術レベルは現在ほど高くなく,相談に来られる企業の数は多かった。相談内容は比較的簡単なものが多く,専門書に掲載されている記事で解決できることが多く,企業の方々に大変喜ばれました。今考えると,この時期が公設試の役割を充分に果たした時期であったと思います。現在の相談内容は企業の技術レベルが向上したため,非常に難しい相談が多くなってきて,簡単に解決できる問題はごくまれで,かなりの問題は解決できないか,解決できたとしても多くの実験を必要とするようになってきました。このような事情から,「公設試は役にたたない」という悪口が聞こえるようになってきた。しかし,解決できる問題と解決できない問題があるので,一概に公設試は役に日本ねじ研究協会誌33巻10号(2002)一281一